コラム

法人携帯とクラウドPBXはどっちがお得?スマホを内線化するメリットとデメリット

新型コロナウイルスの流行が取り沙汰されてからというもの、テレワークや在宅勤務の需要が急激に増加したことで、働き方にとらわれない自由でスムーズな電話応対の環境構築が求められるようになっています。

今回は、スマートフォンを企業の内線として機能させる「スマホ内線」にスポットをあてながら、既存の社用携帯をクラウドPBXに置き換えるメリットやデメリットなどについても、わかりやすく解説を進めていきます。

 コロナ禍のいま、電話環境の見直しが急務に

昨年から爆発的な流行を見せている新型コロナウイルス関連の話題ですが、今月2日には東京都をはじめとする10都府県において、緊急事態宣言延長の決定が下されました。

不要不急の外出自粛が叫ばれて久しい昨今の社会情勢においては、社会的な責任を負う企業もまた、在宅勤務やテレワークへの移行を検討せざるを得ませんが、なかなか移行に踏み切れないというケースもよく耳にするところです。



大手企業では「スマホの内線化」が進む

特に、電話応対業務を主軸とするコールセンターなどの場合、在宅時における電話環境の再構築などが必要とされるため、そのための設備投資や諸々のコストなどを考えると、なかなか手放しで賛同できるものではありません。

こうした状況のなか、近ごろでは、従来までの法人携帯を会社の固定電話として機能させる「スマホの内線化」の動きが加速しています。

「スマホ内線」とは?

多くの企業で導入が進んでいる「スマホ内線」ですが、これは名前の示す通りスマートフォンを会社の内線として機能させることを目的とした「クラウドPBX」のサービス導入を表す言葉です。

そもそも「クラウドPBX」とは、固定電話同士を相互に接続させるために必要となっていた物理的な「PBX(構内交換機)」装置を、会社の内部にではなくインターネット上のクラウドサーバーに設置する技術を指すものです。

クラウドPBXを導入することによって、いつでもどこでもさまざまなデバイス(スマートフォンやタブレットなど)から会社の番号として受発信することが可能となります。電話応対業務の効率化や通話料金などのコスト削減に大きな効果を発揮してくれるでしょう。

「スマホ内線」の導入事例

日本郵便株式会社は、資金管理センターの業務にクラウドPBXを導入し、問い合わせ対応の負担を軽減することに成功しています。

2011年に設立された同社の資金管理センターは、東日本大震災をきっかけに、片方のセンターが被災した場合、残りのセンターが業務をサポートするために東西2つの支社に別れたという歴史があります。

しかし、支社が分裂したことによって対応する窓口が増えてしまい、結果的には間違い電話や片方の支社への誘導の手間などが発生してしまいました。

クラウドPBXを導入することで複数の窓口を一本化することができるようになったため、従来までのかけ直しの手間などが減り、業務効率の改善や長期的なコスト削減にも成功しているということです。

(参考事例:日本郵便株式会社 資金管理センターNTTコミュニケーションズHP)

法人携帯をクラウドPBXに置き換えるメリット

法携帯をクラウドPBXに置き換えるメリットとしては、やはり「業務効率の改善」と「電話料金の削減」という側面が非常に大きいと言えるでしょう。

クラウドPBXを導入することによって、場所や時間にとらわれない自由な電話応対が可能となるため、テレワークの推進や働き方改革の促進などに大きな効果を見込むことができます。

また、自宅にWi-Fi環境さえあれば、別途SIMカードやデータ通信の契約などが不要となります。通話料金に関しても、ほとんどのサービスが3分8円前後とリーズナブルな価格設定となっているため、費用対効果においても非常に優れたコストパフォーマンスを発揮します。



 法人携帯をクラウドPBXに置き換えるデメリット

一方、法人携帯をクラウドPBXに置き換えるデメリットとしては、利用するサービスによっては「従来までの市外局番の引継ぎができない」という点が挙げられるでしょう。

特に、東京「03」や大阪「06」などの市外局番などは、利用するサービスの種類によっては引継ぎができません。新規で取得することのできる番号は「050」の番号のみとなってしまうため、あらかじめ注意が必要です。

しかし、電話番号を引き続き利用したい場合には、光回線を利用するタイプのクラウドPBXサービスを利用することで解決することができるため、サービス選定のポイントの一つとして覚えておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、スマートフォンを企業の内線として機能させる「スマホ内線」にスポットをあてながら、既存の社用携帯をクラウドPBXに置き換えるメリットやデメリットなどについても、わかりやすく解説を進めてきました。

社用携帯をクラウドPBXに置き換えることによって、いつでもどこでも自由な固定電話の利用が可能となり、生産性の向上や通話料金の削減などに大きな効果を見込むことができます。

テレワークを実施するにあたって電話環境の再構築を検討しているような場合には、こうしたコロナ禍の状況をきっかけに、クラウドPBXの導入もぜひ一度、検討してみてはいかがでしょうか。